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【レビュー】PS4『スパイダーマンMARVEL SPIDER-MAN』を遊ばないなんてもったいない!マーベルのオープンワールドゲーの魅力を写真多めでご紹介

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SONYから発売されたPS4®用ソフトウェア『MARVEL SPIDER-MAN』

発売三日で世界累計330万本を販売、PlayStation®のタイトルとして史上最高記録を樹立するなど、凄まじい盛り上がりを見せている『MARVEL
SPIDER-MAN』ですが、皆さんはもうスパイダーマンワールドを体験したでしょうか。

私は発売日にヨドバシカメラに走って買いに行き、スパイダーマンを買いに行きました。今までスパイダーマンのことをあまり知らなかった私ですが、このゲームを遊ぶにつれて、あっという間にスパイダーマンの魅力にはまってしまいました。原作を知らない人でもスパイダーマンの魅力を知り楽しむことができます。この作品を通じて、ほかのスパイダーマン作品の見方が変わりより楽しめるようになりました。それだけの力が、このゲームにはあります。

ゲームを制作したのは、『ラチェット&クランク』シリーズで有名なInsomniac Gamesです。マーベル、ソニーとの協力体制のもと開発されました。広大なニューヨークを舞台にしたオープンワールドの世界はまさに圧巻!アクションゲームとしての楽しさはもちろんですが、Insomniac Gamesらしいパズルゲームやミニゲームにも注目です。

私はゲーム本編をクリアしてしばらく経ちましたが、まだまだ冷めないスパイダーマンワールドの魅力を、記事にしてお伝えします。今回の記事では、『MARVEL SPIDER-MAN』を楽しさやオススメポイントをまとめていきます。その後は、本編ストーリーをまとめてみようとも考えています。

では、一緒にスパイダーマンの世界に踏み込んでまいりましょう。

ストーリーはピーターが「スパイダーマン」として活動しだして8年後のニューヨーク

『MARVEL SPIDER-MAN』の舞台は、主人公「ピーター・パーカー」がスパイダーマンとして活動し始めて8年後のニューヨーク。ゲーム開始時には、すでに8年間スパイダーマンとして活動しているため、少し落ち着きのある好青年に成長しています。原作を知らなくても楽しめる作りになっているので、ストーリーを進めるにつれてスパイダーマンの世界にはまっていくことでしょう。

ピーターは、スパイダーマンとしての活動を続ける中、研究者としてオットー博士の研究を手伝っています。「親愛なる隣人」スパイダーマンとしての活動と、研究者の2足の草鞋を履いて活動を続けているピーターですが、ヒーローとしての活躍とは裏腹に部屋の家賃が払えずにアパートを追い出されてしまったりと、どこかパッとしない一面も…。

ピーターの叔母「メイ・パーカー」は、慈善家のマーティン・リーが組織する「F.E.A.S.T.」というシェルターでボランティアとして働いています。ピーターもまた、ボランティアとして手伝いをすることがあります。マーティン・リーともよい関係を築いています。

スパイダーマンとして活動を続けているそんなある日、ピーターは『フィルソン・フィスク』というヴィランと戦うことになります。激しい戦闘の末、フィルソン・フィスクを撃退し、フィスクは警察に逮捕されます。しかし、彼が捕らえられたことで良くも悪くも保たれていたニューヨーク全体の秩序が崩れてしまいます。フィルソンが守っていた秩序が崩れ、新たな犯罪組織が動き出したニューヨークで、ピーター・パーカーの新たな活動が始まっていきます。

壮大なニューヨークの世界が広がるオープンワールドを駆け抜ける爽快感

スパイダーマンはニューヨークを舞台に活躍するヒーローです。『親愛なる隣人』として、クモの糸にぶら下がり、街中で起こるトラブルに立ち向かっていきます。ウェブシューターという、クモの糸を射出する装置を使い、街の中を駆け抜けるシーン光景は映画などでも有名ですよね。

『MARVEL SPIDER-MAN』では、スパイダーマンになりきって街の中を駆け抜けることができます。これがとても楽しくて、面白い。ウェブシューターを使い街を駆ける爽快感は他のオープンワールド系のゲームでは体験できません。

操作はすごく簡単で、「R2」ボタンを押すだけ。後は近くのビルに自動的にスパイダーウェブを飛ばし、スイングを開始します。スイングを終えたら「R2」ボタンを離すことでウェブを切り離すので、そのままスイングの勢いを利用して高くジャンプします。このまま、「R2」ボタンを押せば再度スイングを開始します。この流れが基本の移動となります。

このほかにもいくつかテクニックがありますが、操作に慣れれば、より早く、かっこよく移動することができます。この爽快感を一度体験すると、ほかのオープンワールド系のゲームの移動が退屈に感じてしまうかもしれません。

移動だけじゃない!簡単操作で戦闘だってスタイリッシュ

このゲームにおける戦闘は主に2つの選択ができます。一つは、正面から戦う方法。もう一つは、ステルスで敵を倒す方法です。場面によって最善の戦闘手段をとっていくことになります。

戦闘は基本パンチやキックによるコンバットです。そこに、ウェブシューターを使った攻撃やゲージをためることで使えるスペシャルアタックを組み合わせて戦います。ウェブを使って街中のオブジェや敵の武器をぶつけダメージ与えることもできます。

このゲームの戦闘の醍醐味は、「回避」にあります。スパイダーマンには数々の特殊能力が備わっていますが、その中に、危険や脅威を察知する第六感「スパイダーセンス」というものがあります。危機を感じると特徴的なエフェクトが頭の周りに現れますので、「〇」ボタンで回避行動をとりましょう。このゲームの戦闘はボタン連打で勝てるものではなく、敵の攻撃もそこそこ痛く強いので、適当に操作しているとすぐゲームオーバーなってしまいます。きちんと回避を行う必要があります。

敵の行動をギリギリでよけるとフォーカスゲージが溜まってゆきます。このゲージは、体力を回復したり、敵を一撃でノックアウトする特殊攻撃を行うために使用します。特に盾を持った敵や、武器を持った敵は倒しずらいので、特殊攻撃を駆使して早々に制圧します。

格闘攻撃による攻撃に加えてウェブによる射撃を行うとより効果的な制圧を行うことができるので、壁際の敵や、転倒した敵には、ウェブを打ちつけて壁に貼り付けてやりましょう。すごく難しいゲームに思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、ややこしいボタン操作はないので誰でも簡単に爽快なスパイダーアクションを楽しむことができます。まぁ、多少の慣れは必要ですが、初めてのアクションには説明が入りますので、ご安心を。

慣れてくると多数の敵に囲まれた状況でも、敵の攻撃をかいくぐり、軽快に敵を制圧していくスパイダーマンを演じることができます。ゲームが進みレベルが上がると、敵のが発射したロケット弾を投げ返すことや、攻撃をよけた敵の顔にめがけてウェブを飛ばし視界を封じたり、戦闘の幅が広がるにつれて楽しさが増していきます。

ステルスで敵を倒す場合、敵に侵入を察知されないよう、一人一人倒していく必要があります。上から全体を眺めて一人で警戒している敵を狙いましょう。敵に気づかれていない場合、一撃で敵を制圧できるので、効率よく排除することができます。

豊富な育成、開発要素

ゲーム中、町で起こる事件やトラブルを解決したり、各地に隠されているバックパックを集めると、「トークン」が手に入ります。トークンにはいくつか種類があり、それぞれ、ミッションがことなります。集めたトークンは、スパイダーマンのスーツやガジェットの開発材料として使用することができるので、ストーリーを進める中でこまめに集めておくと良いでしょう。

スパイダーマンのスーツ開発

スパイダーマンのスーツには、バリエーションがありそれぞれに特徴的な能力が備わっています。フォーカスゲージとは別に、スーツパワーゲージを使用します。例えば、このスパイダーマンスーツの能力「ウェブブロッサム」は周囲の敵すべてにクモ糸を飛ばすというもの。空中でクルクル回りながら多数の敵を制圧できるので敵が多くなるゲーム終盤でも使える扱いやすいスキルです。このほかにもスーツによって様々な能力があり、一度スーツを開放することで好きなスキルを装着することができるようになります。

闇の力が溢れ出す!?

スパイダーガジェットの開発

スパイダーマンの使うガジェットはゲームが進むにつれて新しい機能が開発されていきます。敵を吹っ飛ばす威力のあるウェブを飛ばす「インパクト・ウェブ」周囲の敵にウェブをまき散らす「ウェブ・ボム」などバリエーション豊富なガジェットが用意されています。開発が進めば、ガジェットと攻撃手段の組み合わせが豊富になり戦闘が楽しくなります。

ウェブ・ボムは乱戦時に便利です
困ったときはスパイダー・ドローン

電撃をまとった「エレクトリック・ウェブ」は帯電した敵から敵に電撃が走り複数の敵の動きを止めます。乱戦時には一緒に戦ってくれる「スパイダー・ドローン」は戦闘時に頼もしいガジェットです。ストーリーを進める中で、謎解きに特定のガジェットが必要になる場面も出てきます。

痺れた敵と一緒に記念撮影

フォトモードが楽しい

『MARVEL SPIDER-MAN』には、事由に写真を撮ることができる『フォトモード』機能があります。スパイダーマンの雄姿を撮影することができます。細かい設定が多く、工夫次第でまるで一眼レフカメラで撮ったような素敵な写真を作ることができます。自撮りカメラを使えばお茶目なスパイディがカメラを構えて自撮りした写真が作れます。絞りや焦点距離、構図などを設定したのち、PSコントローラーのシェアボタンで撮影が行えます。

下記の設定をいじればそれっぽい写真が撮れるので試してみてください。

  • しぼり
  • 焦点距離

写真のフレームや、スタンプなども豊富で、組み合わせはほぼ無限大。アメコミ風のフレームとスタンプを使えば、オリジナルのスパイダーマンコミックが作れたりします。上下の黒フレームを使えばまるで映画のワンシーンのような写真に。

風景写真を撮るのもオススメです。『MARVEL SPIDER-MAN』のグラフィックはかなり作りこまれています。光の描写が綺麗なので、光の具合と撮影の腕があればまるで本物のニューヨークで撮影したかのような写真を撮影できます。

夕日に照らされるニューヨークの裏路地は雰囲気最高ですね。このゲームは、ストーリー進行度や時間によって、朝昼夜と街並みが変わるので、写真の撮りがいがありますね。ブログ用にいつくか追加の撮影を行いまいしたが、ブログの執筆をそっちのけで撮影会を行っていまいました。

おしゃべりなピーターのトークや、に耳をかたむける楽しさ

スパイダーマンの良さはピーターの人間味溢れるキャラクター性にあると思います。この『MARVEL SPIDER-MAN』でもそれは健在で、より彼の魅力を引き出した作品になったのではないでしょうか。

オープンワールド系のゲームは目的地までの移動が退屈になりがちですが、『MARVEL SPIDER-MAN』は移動中に他のキャラクターとのやり取りや、スパイダーマンの悪行を追求するラジオ番組「J・ジョナ・ジェイムソンのファクトニュース”(Just the Facts with JJJ)」に耳を傾ける楽しみがあります。

ニューヨーク市警の女性警官「ユリ・ワタナベ」から捜査協力の依頼が入り、現場に駆けつける間に事件の概要が説明がなされる中、ついついジョークでお茶を濁してしまうピーターをハイハイと、あしらうユリとのやり取りや、ピーターの元カノ「メリー・ジェーン・ワトソン」から電話がかかってきてちぐはぐしてしまうピーターの人間臭い一面が楽しめます。

また、ニューヨークで起きる事件やトラブルを取り上げ、犯人はスパイダーマンだと結論付けるトンデモ理論なラジオ「J・ジョナ・ジェイムソンのファクトニュース」がこれまた面白い。毎回、トンデモ理論が展開されスパイダーマンが悪いと結論づいてしまいますが、それぞれの話にちゃんと筋が通っており、「今回の事件はスパイダーマンが原因ではない」と擁護しつつも結局スパイダーマンを悪役にしてしまうJ・ジョナ・ジェイムソンのキャラクターにも注目です。

移動が面倒な時は、エリアマップから『ファストトラベル』を行うことができます。行き先を指定するとスパイダーマンは「地下鉄に乗り移動します」もちろん、ピーター・パーカーとしてではなく、スパイダーマンとしてです。「親愛なる隣人」の名の通り、フレンドリーで気さくなヒーローとして愛されている理由がわかったような気がします。

まとめ

『MARVEL SPIDER-MAN』は、近年発売されたオープンワールド系ゲームの中でも興奮やスリル、爽快感を感じることができる最高のゲームだと思います。スパイダーマンの原作を知らなくても楽しめる作りになっているので、スパイダーマンの世界に踏み込むよいきっかけになると思います。

私もスパイダーマンについてあまり知りませんでしたが、このゲームを通じてスパイディ(スパイダーマンの愛称)のファンになり、新宿や東京駅に出店していたマーベルショップにて、スパイダーマンのグッズを買ってしまうほど好きになりました。
最近ゲームを楽しめていない人やゲームを遊ばなくなった人にもぜひ、オススメです。特に、後半のストーリー展開のわくわく感は、長編の映画を見ているように楽しめます。

次回からは、『MARVEL SPIDER-MAN』のストーリーをいくつかの記事にまとめていけたらと思っています。ゲームは遊べないけど、ストーリーが気になるという方は気ながにお付き合いいただけらば幸いです。

ではでは!

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